【行政書士独学合格】行政書士試験当日までに準備しておくこと・イメトレの重要性

試験に必要なイメトレ

本日は、試験当日のイメージトレーニングを直前期にやっておくことの重要性を、経験談を元に書きたいと思います。
たかがイメトレ、されどイメトレ。
あまり早くやりすぎても実感がわかないし、かといって直前すぎても間に合うか不安です。
試験の約1ヶ月前から少しずつイメトレしていきましょう。
と言いつつ、この記事のリライトは2023年行政書士試験の直前期に投稿してしまったのですが。
イメージトレーニングをしっかりしておくか、やらないかでは当日のパフォーマンスに大きな影響が出る可能性がありますので、超直前にこの記事を読んだとしても、あきらめずにイメトレしてみましょう。

目次

本試験(行政書士試験と宅建試験)の体験談~成功と失敗~

イメトレの重要性を伝えるために、まずは、私の本試験での体験を語らせていただきます。

宅建(宅地建物取引士)試験での成功体験

私は、初めての行政書士受験の年に、宅建もW受験することに決めており、同時並行で勉強をしておりました。
記念受験という気持ちでもなく、本気で「独学一発W合格」を目指し、本気で勉強していました。

行政書士試験の1か月前に、宅建の本試験の日がやってきます。
平成27年の宅建試験当日。
季節は初秋、秋晴れの清々しい日でした。
暑すぎず、肌寒いこともありません。
服装は薄手の長袖で、コートやジャケットはいりませんでした。
念のためにひざ掛けになるストールを持っていきましたが使用せずにすみました。

試験会場は東京大学駒場キャンパス。
大きな教室で、各座席に段差がついており映画館・コンサートホールのような開放感のある会場でした。
そのため、前後の受験生を意識することもなく、机は広々と使え、リラックスして試験に臨むことができました。
もちろん緊張はしましたが、すべての条件が良かったため、試験後の手ごたえもあり、
家に帰って解答速報をチェックすると、例年の合格点を大きく上回っており、結果は一発合格でした。

行政書士試験(1回目)での失敗体験(悪条件が重なりまくる)

大成功の宅建試験から、1か月間、行政書士試験の勉強に全力投球しました。
宅建試験が終わるまでは、どうしても先にある宅建のことが気になっており、
行政書士試験の勉強時間配分に悩んでいたので、直前期の不安はたくさんありました。
記述や一般知識の対策をやってはいたものの、「万全ではない」という気持ちが常にありました。

そして、平成27年の行政書士試験当日。天気は大雨!
11月ですから、ある程度の寒さは想像していました。
しかし、雨と風で予想外の寒さ。体感では、秋ではなく冬でした。
その年で一番の寒さに感じました。
用意していたコートは薄手すぎましたし、靴も靴下も濡れてしまい、不快感MAX。
もちろん、靴や靴下の替えは持っていませんでしたので、濡れたまま試験を受けることに。
さらに最悪なことに、生理2日目で体調も悪かったのでした。
個人差ありますが、私の場合は腹痛がひどく、痛み止めを飲まないと歩くこともつらいです。
体を冷やすと生理痛が悪化してしまうのですが、気温が低かったため余計に痛みが増していました。
もちろん痛み止めを飲んで試験に臨んだのですが、完全に痛みを消すことはできませんでした。
「なぜこのタイミングで、、、」という思いも消えませんでした。

さらに、試験会場についても宅建試験との大きな違いがありました。
会場の下見には行っていたのですが、実際の教室まではチェックできていませんでした。
(さすがに大学生でないのにそこまで入り込むのはいけないと思ったためです)

行政書士試験は中央大学で受験したのですが、宅建試験の東大よりも小規模の教室で、中学校や高校と同じような「よくある教室」でした。
座席の間隔や机なども狭かったため、他の受験生を妙に意識してしまい、落ち着かない環境でした。

そして何より!!!
私はその最悪な状況を全く予想していませんでした。
宅建試験のときに晴天や会場に恵まれたことを「当たり前」のように感じ、
行政書士試験もきっとそうなると思っていたのです。
偶然にも不利な要素が重なった試験当日、心の準備がゼロ……

受験生の皆さんは、想像するだけで恐ろしいですよね。
今思い出しても、苦い思い出のひとつです。

「焦るな」、「大丈夫」と当日にどれだけ言い聞かせても、
「上着をもう一枚もってくればよかった」、「靴下の替えも必要だった」……などなど
後悔の念が押し寄せてきて試験への集中を邪魔してきました。

試験が終わり、帰路についたときの気分は最悪でした。

結果は一般知識で足切り不合格……!!! たった一問で落ちたのです。
(一般知識であと1問正解していれば、余裕の点数で合格でした。)

本試験での最悪パターンを想定し対策しておく・イメージトレーニングの重要性

天気が晴天でもうすこし暖かければ。
教室がもうすこし広くて快適であれば。

あるいは!
きちんと最悪の状況をイメトレして、それに見合った準備をしていれば! 

何か一つでも状況が変わっていたら、その1問は取れたのかもしれません。
実際、試験後に冷静になって読んでみると、これは取れたかも、、という悔しい問題が一般知識に数問ありました(´;ω;`)


最悪のパターンを想定しておき、その場合であってもすべて対策できていれば
(着替えをもっていたり、事前の下調べで教室が狭いことを知っていれば、、)
余裕をもって試験を受けることができたかもしれません。

一般知識の問題は見返してじっくり検討する時間がなかったので、
試験の時間配分というトレーニングも不足していたと思います。
行政書士試験の科目別時間配分・解く順番については、下記の記事で詳細に解説しておりますので、
行政書士受験生の方には、ぜひこちらもお読みいただきたいと思います。

行政書士 本試験当日の時間配分


【行政書士独学合格】具体的に行政書士試験本番の何をイメージし準備するか

行政書士試験当日の天気予報

晴天、雨天、曇天、強風、暑さ、寒さ、すべてを想定しておく。
当日の準備に困らないよう、天候に合わせたコーディネートを考えておく。
→実際に着れる状態か、着心地はよいかも確認するため、試着しておく!

行政書士試験当日の体調

頭痛、腹痛なども想定し、常備薬などを携帯しておく。
※コロナ・インフルエンザ感染が疑われる場合は、悔しいですが受験を断念せざるを得ない場合もあるということ。
その覚悟もしておくべきだと思います。

行政書士試験会場までの経路と飲食店・コンビニ等の位置をチェック

よく言われることですが、試験前に実際に試験会場を訪問しておきましょう。
公共交通機関の経路、駅・バス停からの徒歩ルートの確認はもちろん。
→忘れ物をした場合にどこで買えるかも調べておく(コンビニなど

※私が簿記の試験を受けたときの話ですが、試験会場近くのコンビニで電卓が売り切れていました。
(私は電卓を忘れませんでしたが、、忘れてきた人が急いで購入した結果だと思います)
人間「うっかり」はありますので、文房具や市販薬、私のように靴下など、当日買いたくなるものが出てくるかもしれません。
会場近くにコンビニはあるか、できれば複数見つけておくと、当日在庫がなかったときに安心です。
スーパーやドラッグストアなどは営業時間・定休日を確認しておきましょう。

※また、お昼ご飯を持っていく場合は自宅付近のコンビニ等で買っておきましょう。
自作のお弁当は避けたほうが無難だと思います。食中毒のリスクがコンビニのほうがありません。
(当日の気温・移動時間によっては、食中毒のおそれもゼロではありません。考えすぎかもしれませんが)
外食する場合は試験会場付近は混むと思われますので、早めに着いて席を確保するか、店が少ない場合は隣の駅の様子までもチェックしておいたほうが良いと思われます。

雨の場合、外のベンチなどで座ってお昼を食べることもできませんので、その場合は会場のどこで雨風をしのぐかなども考慮しておくと安心です。

行政書士試験会場の内部詳細も確認しておこう

会場内のマップがインターネット等に出ていれば印刷しておく。
下見で訪問して質問する場合は、ご迷惑にならないよう事前に電話しておきましょう。
※コロナ対策や防犯対策によって、施設内部へ入ることはできないかもしれません。しかし会場入り口までの経路の確認だけでも直接行ったほうがよいです。

他の行政書士受験生の動向について

どんな受験生が同じ教室にいるか、隣に座るかというのは選べません。
ペンで書く音が以上に大きかったり、咳払いや独り言が多い、香水がきついなど、予想もしていないことが起こる可能性もあります。
できる限りイメージトレーニングしておくことが大事です。
会場模試を受けて他の受験生の雰囲気に慣れておくことも重要です。
受験勉強中にあえて、雑音のする環境で問題を解いてみる、
逆に静かすぎる環境で問題を解いてみる、などの対策も有効だと思います。

行政書士試験開始直前にすること

試験前にすることを決めておきましょう。
最後にチェックする教材、そのページ、文房具の広げ方、など。
最後にチェックする教材については、また別記事で詳しく書こうと思います。

行政書士試験本番、問題の解き順・時間配分

行政書士試験当日までに、模試・予想問題を活用して、本試験を解く順番・細かい時間配分を決めておきましょう。

参考までに、下記は私が行政書士試験を受けた時の科目の順番です。

一般知識(択一、文章理解)
→憲法
→行政法
→多肢選択式
→民法
→商法・会社法
→記述式の問題を読む
→トイレ(正直我慢は体に悪いし、集中力の回復・考えの整理として予定に組み込む)
→記述式の解答を書く
→一般知識問題の再考
→チェックを付けた問題に戻り再考
→マークミスがないかチェック

この順番で解いた理由や詳しい時間配分についてはこちらの記事を参考にしてください。

行政書士 本試験当日の時間配分

行政書士試験本番でのトイレ事情

行政書士試験中にトイレに行かないために、試験直前の水分補給を制限する方もいらっしゃいます。
しかし、本試験当日は緊張で喉も乾きやすく、季節柄、空気も乾燥しています。
その状態で飲み物を我慢するのは、辛いこともあると思います。
(模試や普段の勉強から、3時間トイレにいかなくても全然平気、という方は下記読み飛ばしていただいてもOKです)

私は試験中にトイレに行くと決めていました。

宅建の試験時間は2時間だったのでトイレへは行きませんでしたが、行政書士試験は3時間です!汗

3時間トイレに行かないというのは、人間の体にとっては不健康です、、。
それに、生理現象ですので完全コントロールは不可能です、、。

トイレを我慢しながら問題を解いても集中力が持続せず、不効率です。

そもそも人間の集中力持続時間も50分程度が限界といわれており、それ以降は低下する一方
90分でほとんどの人の集中力がガタガタになる、という研究結果を見たことがあります。

だったら最初から「トイレに行く!」と決めておけばいいのです。
そうすれば焦ることもありません。

トイレに行くことで、10分程度の時間をロスしてしまいますが、立ち上がり歩くことで集中力が回復し、その後はトイレに行く必要もないという安心感で残りの問題と向き合えます。
眠気があれば、手洗い場で顔を洗ったっていいのです。(ハンカチ必須!)
顔まで洗わずとも、手を洗うだけでリフレッシュできますよ。

私は、上述の解き順にもある通り、記述式の問題を読み終えたあとにトイレに行くと決めていました。

問題を読んでおくことで、回答内容を考えながらトイレに向かえますし、時間も無駄になりません。

行政書士試験当日の持ち物準備も早めにやっておく

天候や体調、最終チェックする教材、筆記用具、飲み物など、今までイメージしたものを合わせて、実際に荷造りしてみましょう。
場合によってはカバンを変更したり、優先度をつけて取捨選択が必要になると思います。
絶対に忘れてはいけないような物(筆記用具、受験票など)は、今から入れっぱなしにしておいてもいいと思います。(カバン変更をしない限り)

私は、普段勉強に使用している筆記用具で、試験当日も臨みたいと思います。
愛用筆記具は前日にカバンに入れるとして、万が一その筆記用具を出発前に入れ忘れたり、どこかに落としたり置き忘れたりした場合でも大丈夫なように、二軍の筆記具セットを予備として入れておきました。

他に、ハンカチやティッシュ、ホッカイロ、頭痛・腹痛薬、絆創膏など、スペアを用意できるものは入れっぱなしにしておきましょう。(おばちゃん目線ですみませんが、試験を快適に受けるということは本当に大事です)

行政書士試験は年1回です!
その日のためにずっと努力してきたのですから、
持ち物・イメージトレーニング、どれもやりすぎというくらいに準備しておいて損はありません。
自分に必要なかったとしても、たまたま出会った他の受験生が必要としているかもしれません。
行政書士試験は相対評価ではなく、絶対評価ですから、合格をめざす同志を助けてあげられたら、
合格後・開業後の良い縁になるかもしれませんよ。
(そんな素敵な話を、開業後に知り合った行政書士さんから聞いたことがあります!!)

【行政書士独学合格】行政書士試験当日までにやっておくべきイメトレ・準備まとめ

・最悪の状況をイメトレ、対策しておかないと、それが原因(?)で不合格になることもある。

・一気に全部想像しておかなくても大丈夫。試験日まで毎日寝る前や休憩時にイメトレする習慣をつける!

・生理現象やパニック・緊張状態、他人の動向等を完全に封じることは不可能。大事なのはどう対処するか決めておくこと。

・持ち物準備も余裕をもって進めておく。絶対に忘れ物をしない。

・イメトレは合格を導く!(私は二度目の受験で合格した時、上記イメトレをすべてやっておきました)

すべての行政書士受験生のために合格祈願

記事が思いのほか長くなってしまいました。
貴重な勉強時間の合間に、私のブログを最後までお読みいただきありがとうございます。

いつも勉強お疲れ様です。
正しい努力・勉強は必ず報われると思います。

皆様の合格を心より祈っております。

行政書士 青猫

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